第1章 キミと出会う
『と、とりあえず…このままにしておく訳にもいかないし…中身だけ持ち帰るか…』
凍死してました、なんて笑えないし…なんか罪悪感に押しつぶされそうだから…なんて思いながらダンボールに入っている幼き男の子を抱き上げ背中に背負った
『よし、これでいいかな…早く帰って温めてあげなくちゃ…』
私は、その少年を背負ったまま足早に自宅へと足を進めた
~ 数分後 ~
あれから自宅に着けば、とりあえず男の子を布団へと寝かせて一息つく
『はぁ…疲れた…』
「………」
その子は、静かに寝息を立ててまだ眠っている
『細いし華奢だし…色白で美少年…私の好み…いや、でもまだ子供だし…!って、ダメだよ私…!いくら男に飢えてるからって…子供に欲情するなんて…!』
私は自分の煩悩を払うために、頬を叩いた
そして、もう一度眠っている男の子を見た
『とりあえず…ご飯作ろう。私もご飯まだだったし、この子もお腹空いてるだろうし、ぱぱっと作っちゃお』
そして私は男の子を寝かせたまま、キッチンに行き夕食の支度を始めた