第1章 キミと出会う
『…………え』
中を見て私はフリーズしてしまった
これは、私だけじゃなく誰もがフリーズすると思う
ダンボールを開ければ、中には人が入っていたからだ
私はビックリよりも先に怖さが上回りそっとダンボールを閉じた
『……………………』
何これ…、死体…?
こんな場所に人を捨てるってこと…普通はないよね…
今息してたっけ…?
……もう一度、見てみよう…
そう思い、再びダンボールに手をかければゆっくりと開いた
『…………あ』
息はしているらしい…
ってことは生きてる……?
でもなんでこんな場所に…
今は冬であり、こんな場所にずっと放置されていたら凍死してしまうのではないかと不安が過ぎった
それに、見た限りまだ幼い子供のようで更に心配になる
『……どうしよう…この子……』
私は首を捻りうーんと考える