第4章 不安な気持ち
『はぁ、ちょっと遅くなっちゃった…。薬研お昼ご飯食べたかなぁ…これは薬研に少しでもお金渡しておかなきゃダメだなぁ』
薬研のことを考えながら薄暗い帰り道を歩く
そして、たまたま通りかかった商店街に目をやれば可愛らしいケーキが売っているのが見えた
『……薬研に買っていてあげようかな』
薬研の喜ぶ顔が目に浮かべば、私はお店に入り二人分のケーキを買った
そして私はケーキを片手に自宅であるマンションのエレベーターに乗り込み自宅の前に来れば玄関を開けた
そして、待っているであろう薬研に、元気よくただいまを告げる
『ただいまー!って……あれ?』
玄関を開ければ、部屋は真っ暗だった
私は廊下の電気を付ければ薬研の靴が玄関に脱ぎ捨ててあった
靴があるっていうことは…部屋には居る……?
私は不審に思い、足早にリビングに足を踏み入れる
『薬研…?』