第1章 キミと出会う
『はぁ、今日も疲れた…』
仕事終わり、いつもの帰り道を疲れた重い足取りで自宅へと進める
もう日は暮れて、辺りは次第に薄暗くなっていく
こんなの毎日だからもう慣れてしまったが、たまに心細くもなる
地元から離れて一人上京して、今まで彼氏が出来たこともないし趣味だって特にない
ただ社畜のように働いて、家に帰って寝るだけの毎日
正直、寂しい気持ちもあるし…そろそろ彼氏だってほしいなんて考えてしまう
そんなことを考えて自宅へと進んでいれば、いつもは無いはずの大きめのダンボールが道端に見えた
『……あれ、なんだろ』
不自然なダンボールに疑問を持ち、そのダンボールに近寄り首を傾げた
『こんな所にゴミをしてるかなぁ、普通……迷惑だっつーの…』
私は誰かが捨てたゴミだと思って、ダンボールをそっと開けて中を確認した