第3章 君と新生活
「んー、そうだな…今日は家にいる予定だが、少しだけ外出してくる」
『そっか、外出気を付けてね?私もなるべく早めに帰ってくるから!』
「あぁ、名前も帰り道は気をつけろよ?」
『えへへ、ありがとう薬研』
朝起きて、しかも朝食が出来ている上にこんな日常的な会話が出来るなんてすごく魅力的で嬉しかった
人間を拾うなんて…非日常的だけど、いい子だし連れて帰ってきてよかったと、内心思った
しばらく薬研と楽しい会話しながら朝食を終え、時計を見ればもう仕事に行く時間になってしまった
『あ、そろそろ用意して出かけなきゃ』
「大変だな。名前、今日も1日頑張れよ?」
『ありがとう薬研…やる気出る!』
そう言われ、いつも以上にやる気が出た
恋人と同棲でもしていたならば、毎日こんな感じなのだろうかと考えてしまった