第3章 君と新生活
『ありがとう薬研…!あ、ちょっと顔洗ってくるから先座ってて?』
私は薬研にそう伝えればベッドから出て洗面所に向かい、顔を洗った
そして足早に薬研の待つリビングへ向かう
『薬研お待たせ!って……うわぁ、美味しそう…』
リビングに来て出来上がっている朝食を見れば、食パンに目玉焼きといった簡単な料理だったがすごくオシャレに見えた
「そうか…?料理なら名前の方が10倍くらい上手いけどな」
『私はそんなに上手くないよ?それに、自分で作って食べるよりも誰かに作ってもらったものの方が美味しいんだから!』
「あぁ…確かにそれもあるな。ま、喜んでもらえて俺も嬉しいぜ。さ、食べるか」
『そうだね!あ、私今日仕事だけど…薬研どうする?』
いただきますをして美味しい手料理を食べながら今日はどうするか尋ねる
私がいない間、薬研はどう過ごすのか気になったからだ