第2章 初めての夜
『…………』
さっきのは一体何だったんだろうかと考えていれば薬研から声をかけられる
「…さっき、キスされると思ったろ?」
『は、はぁ!?べ、べべ別に思ってないし!』
「動揺しすぎ」
面白げに私を見てくる薬研になんだかこっちが恥ずかしくなる
何を考えているのか…よく分からない
『……薬研、からかってる?私のこと…』
「ん?さっきキスしなかったことか?」
『いや、ちがっ…!そうゆうことじゃなくて…』
「からかってないぞ、ただ…名前が無防備に男をベッドに誘い込むから忠告しただけだ」
そう言いながら私の頭を優しく撫でてくれる薬研
『…そうゆうつもりで誘ったわけじゃ……』
「それって、俺のこと子供だと思って軽い気持ちで誘ったんだろ?」
薬研は真っ直ぐ私を見ながら尋ねてくる