第2章 初めての夜
「まぁ、名前がいいなら…構わないが」
『ほんと!?じゃあ一緒に寝よう!』
私は薬研の手を引っ張ればベッドまで連れてくる
そしてベッドへと腰かければ薬研はため息をついた
「……無防備過ぎるぞ、アンタ」
『へ?』
「俺のこと、子供だと思って油断してるだろ?」
そう言って薬研はそっと私をベッドへと押し倒した
『や、薬研……?』
薬研に押し倒されびっくりした私は薬研を見上げる
その姿はショタと表現出来るような薬研は居なかった
「俺だって男なんだから、油断してると…痛い目に遭うぜ…?名前…」
そして、ゆっくりと薬研の顔が近付いてきた
その近さからキスされると勝手に思えば目をぎゅっと閉じた
『っ…………』
……………………あれ?
しばらくしても唇に何も触れない所か身体すら触られる様子もなく、私はゆっくり目を開いた
「ほら、もう寝るぞ」
目を開けば、薬研は私から離れ既にベッドの上に乗り寝る体勢をとっていた
『えっ……?あれ……』
何もしないのかよ……!
勝手にキスされるかもと思った自分が恥ずかしい…!
そんなことを内心で考えながら薬研と同じく布団へと入った