第2章 初めての夜
〜 数分後 〜
「上がったぜ」
用意しておいたジャージを身にまとった薬研が、タオルで頭を拭きながら出てきた
『あ、薬研着替え大丈夫だった?』
「あぁ、問題ない。名前も入ってこいよ、仕事ろ疲れてるだろ?」
そう言いながら、薬研は私の隣に座った
その瞬間シャンプーのいい匂いがして、その匂いがとても心地よかった
『ありがとう、じゃあ入ってくるからゆっくりしてて?』
「あぁ、待ってるからゆっくり入ってこいよ」
薬研はテレビを見ながら、髪を拭いたタオルを首に掛けた
その姿が異様に色っぽくて、つい見とれてしまう
『……』
って、ダメダメ……!
いくら彼氏いない歴が長いからって…!
何でも色っぽく見える…男性慣れしてないみたいじゃん、私!
はぁ、私…これから大丈夫かな……
これからは、毎日薬研が家にいる
何だか同棲してる気分でドキドキしてしまう…
そんなことを考えながら着替えを持ち風呂に入った