第6章 揺れる揺れる
私はアッシュさんとジョシュアさんと飲みながら色々な話をしていた。
アッシュ 「へぇ〜、君には兄弟がいたんだね」
ななし 『そうなんです。よく、顔が似てる〜とか、声がそっくり〜とか言われて…。そういえば、アッシュさんたち、皆さん顔全然似てないですよね〜。』
アッシュ 「あははっ、そりゃね〜」
ジョシュア 「俺たち本当の兄弟じゃないからな」
ななし 『へぇ、そうなんですね…って、ええ!?」
え、新事実!!
本当の兄弟じゃないって、かなり家庭が複雑なのかな。
ななし 『ごめんなさい、変なこと言って。』
アッシュ 「いいよいいよ、全然気にしてないし。それにこれだけ見た目も違うから気づいてるのかと思ってたよ」
ななし 『えー、そんな。皆さん自然に「兄様」とか呼んでいたし全然気付きませんでした。』
ジョシュア 「まぁ、とりあえず兄弟らしくやろうってことで兄弟の順番もつけてるだけだ。だから、年齢とは関係なく長男、次男など決めてある。」
アッシュ 「俺なんか一番年上ってわけじゃないのに長男になっちゃったんだよ。俺よりシャーロットの方が年上なのに〜」
ななし 『そ、そうなんですか!?私、シャーロットに敬語使ってなかった…どうしよう…』
アッシュ 「ならみんな敬語なしでいいじゃん。ね、ジョシュア」
ジョシュア 「ああ」
ななし 『そ、そうですか…?』
アッシュ 「うんうん、あと〈さん〉もいらないからね〜」
ななし 『う、うん。ありがとう』
今まで敬語で話してたから変な感じ。
まぁ、これから慣れていこう。