第6章 揺れる揺れる
ジョシュア 「お?今日はアベルが持ってきてくれたのか。ななしちゃんはどうしたんだ?」
アベル 「ああ、あいつなら寝不足らしいから休ませている。それより、シャーロットを見ていないか?」
ジョシュア 「シャーロット?さあな。まだ寝てるんじゃないのか?」
アベル 「それが、部屋にいないんだ。早起きしたと思ったんだけど……」
ガチャ…
シャーロット 「ふぁ〜…」
アベル 「シャ、シャーロット、お前…」
シャーロット 「ん…?あれ、アベル?それにジョシュア兄様まで…」
ジョシュア 「おいおい、まさかなぁ?」
アベル 「な、んでお前がななしの部屋から出てくるんだ!」
シャーロット 「…え?」
のんびり、アベルへのお礼を考えているななしは修羅場になっていることに気づかなかった。
〜ななしside〜
ななし 「はっ…!」
アベルのお礼考えてる途中で寝落ちしてたぁ〜
あ、でもちょっと寝たからスッキリしたわ。
そろそろアベル、お仕事終わって帰ってくるかな。
–––––––10分後
ななし 『………。』
–––––––20分後
ななし 『……………え、遅くない!?』
どうしたんだろ、なんかハプニングとか?
とりあえず様子見に行こうかな。
そして、自ら修羅場へと足を踏み入れるななしであった。