• テキストサイズ

【R18】あなたは誰を選びますか?

第5章 吸血鬼兄弟の目的



ななし 『しょ、証明…?』

シャーロット 「そう。」



そんなこと言われても、証明の仕様がない。
だいたい、私のさっきの発言こそがなによりの照明じゃないか。



ななし 『…どう証明すればいいの?』

シャーロット「んー」




シャーロットはしばらく考えると私の方に身を乗り出してきた。



シャーロット 「例えば、俺を抱きしめるとか?」

ななし 『なんだ、そんなことか。はい、ぎゅーー』



私はシャーロットに抱きついた。
やったはいいが、私の心拍数は上がり体温が上がる。
か弱そうに見えたシャーロットの体が意外にもがっちりしていて男らしく、男の人なんだなーっと実感させられたのだ。

一方、シャーロットはそれきり何も言わない。
不思議に思いシャーロットの顔を見上げようとすると、シャーロットが私の背中に腕を回しきつく抱きしめた。



ななし 『シャーロット…?』

シャーロット 「んー…」



何か悩んでる様子でシャーロットが返事をする。
何か不満でもあるのか…



ななし 『…どう?証明できた?』

シャーロット 「んー、まぁまぁだな。」

ななし 『まぁまぁ…か。』

シャーロット 「じゃあ、俺にキスしてよ」

ななし 『……………………は!?』



いやいや、どういうことだよ!
なんでキスしなきゃなんないの、今それ関係なくない!?てか、むしろなんでこんなことしてんのか分かんない!!



ななし 『何言ってるの?シャーロット。』

シャーロット 「そのままの意味だ、できないのか?」

ななし 『で、できないよ!』

シャーロット 「…俺のことが嫌いか…」

ななし 『別にそういう訳じゃ…!!』





うわ、なんかめんどくさくなってきた。
だって、キスだなんて、お付き合いしている人とするもので、そうじゃない人と簡単にできるものじゃない。




ななし 『あのね、キスとかは付き合ってる人同士がするものだし、今私たちがするのは違うと思う。』

シャーロット 「ふ〜ん、そうか。」




納得してくれたのかな。
まあ、分かってくれたならそれでいい!


/ 61ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp