第2章 大混乱の嵐
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目の前には立派な階段。
上には大きなシャンデリア。
赤いカーペット。
これは…!!
私が小学生の時に読んだ本のプリンセスのお城のようだ。
ほんと夢みたい。
ななし 『わーー!すごい!!』
あまりにも立派で感動してるとナーシャがクスクス笑った。
ナーシャ 「そんなに気に入ってくれた?」
ななし 『気にいるもなにもこれはすごいよ!』
さて、お城に来たが私はこれからどうするんだ。
てか、はやく全てを説明してほしい。
ななし 『ねぇ、私はどうしたら…?』
ナーシャ 「あーっと、まずはそのヘンテコな服を着替えに行こうか?」
ん?へんてこ?失礼だな、私はちゃんと服を着て…
ななし 『あーーーーー!!!』
ナーシャ 「うわっ、びっくりした〜。」
私としたことが!さっきまで家で寝てたからパジャマだった!!
うあー、イケメンを前にしてこの格好とは…
すると、知らない男の声が聞こえた。
? 「騒がしい、なんの騒ぎだ?」
ナーシャ 「あ!レイ!」
レイさんっていうのかな?
紫がかった髪で少しつり目。
なんだかお硬そうな人…。
レイ 「ん?その女は…」
ナーシャ 「あぁ!今日から僕たちのお世話をしてくれるななしちゃんだよ!」
ななし 『よろしくお願いしま…………え?お世話って?』
ナーシャ 「あっ…。」
あっ。ってなんだよ!
お世話?なにそれ聞いてない!
ナーシャ 「えーと…その件についてはあとで話すから!とりあえず着替えに行っておいで!あとはよろしくね、レイ!」
そういって私の背中をぐいぐい押して、ナーシャはどこかへ走っていってしまった。
ななし 『まじかぁ〜。』
てか、着替えておいでって言われても私なにも持ってないし。
すると、レイさんに声をかけられた。
レイ 「はぁ、仕方ない。とりあえず着替えに行きましょう。ついて来てください。」
ななし 『あっ、はい!』
私はおとなしくレイさんについて行くことにした。