第4章 私の仕事
私はレイさんと色々な話をした。
アーロン家は「アリリック」という洋服の会社らしい。
年間、たくさんの新作を出していてこの世界では人気のブランドなんだとか…
製作などの作業以外は全てやっていてみんなそれぞれ役割が決まっているらしい。
服のデザインは、ジョシュアさん、アベル、シャーロット。
使う布の種類やファスナーにするのかボタンはするのかなどの細かい部分を考えるのが、レイさん、ナーシャ。
そして、取引先などとやりとりをするが長男であるアッシュさん。
仕事がなにもない日はデザインに加わるらしい。
ななし 『デザイナーさん…。すごいですね。みなさんの作った洋服見てみたいです!』
レイ 「それなら昨日行った衣装室の服がそうですよ。あ、今貴方が着ているのも…」
ななし 『こ、これですか!?』
このメイド服、そうなんだ。
てか、あの衣装室の服全部デザインしたの!?
すご!
レイ 「このメイド服は軽さを重視したんです。どうですか?軽いでしょう?」
ななし 『確かに…。こんなにスカートがブワッてなってるのにいつも私が着てる服と変わらない…』
するとレイさんがブッと噴き出した。
レイ 「あの…ヘンテコな服ですか…?ふふふっ…」
え………あ!!!!
ここに連れてこられた時着てたパジャマのことか!
レイ 「いやぁ〜、あれはほんと今でも笑えますね!ははは!」
ななし 『…あれは私の国では立派な洋服なんですー…』
私はむぅーと頰を膨らました。
レイ 「ああ、怒らないでください。これからは私が貴方に合った服を選んであげますから!」
レイさんは自信満々に胸を叩いた。
ちょ、話しきけや。
私の服のセンスがないみたいになってるけど、人並みにはセンスあるから!
するとレイさんが腕時計に目を向けすっと立ち上がった。
レイ 「じゃあ、私はこの辺で失礼しますね」
ななし 『あ、じゃあ、私も仕事に戻ります!』
私は中庭でレイさんと別れ、仕事に戻ることにした。