第4章 私の仕事
ななし 『うわぁ!すごい、綺麗…!!』
そこにはいろんな色の花がところせましと咲いていた。
中央には噴水もあり、その周りにはベンチがいくつかおいてあった。
ななし 『ここならゆっくり休めそうです!ありがとうございました!』
レイ 「いえ、それはよかったです。ここは静かですし私もよく来るんです。あ、これ、この前咲いたばかりの花ですよ」
レイさんは花を指差し私に見せてくれた。
それはピンク色でとても可愛らしい花だった。
レイさん、すごく楽しそうに話すなぁ〜
もしかしてこれ、全部レイさんが手入れしてたり?
ななし 『レイさん、お花大好きなんですね。』
レイ 「え?あ、あははは。すみません、どうも花のことになると熱くなってしまって…」
レイさんは頰を掻き照れたように笑った。
ほんとに好きなんだな。
植物とか大切にできる人に悪い人はいないっていうもんね!
やっぱレイさんはいい人だ!
ななし 『うーん、きもちい』
私は背伸びをして噴水の周りにあるベンチに腰をかけた。
ほんのりと甘い花の香り、噴水の水の音、花の蜜を吸いに来た蝶。
すべてが癒しだ。
ほんとここはいい場所だな。
ぼんやりとあたりを見渡していればレイさんに声をかけられた。
レイ 「お隣、いいですか?」
ななし 『もちろん!』
私がベンチの端へ寄るとレイさんはありがとうと言って私の隣に座った。
レイ 「ここ、気に入ったならいつでも来てください。私もよくここにいるので…。なにかお話でもできたら嬉しいなと…。」
ななし 『もちろん!!しましょ、お話!』
レイ 「え、ほんとですか!?」
ななし 『ええ、ほんと周りがぶっ飛びすぎててまともな人とお話ししたいと思ってたんです!』
レイ 「ぶっ飛びすぎ…?まとも…?」
ななし 『あ…、気にしないでください。』
レイ 「そう、ですか…。」
危ねー、口が滑ったー。
でも事実だし、ほんとまともなのレイさんだけだよ〜