第4章 私の仕事
片付けの途中アベルに声をかけられた。
アベル 「ああ言うことは言わなくていい。」
ななし 『え、でも本当のことだし…』
アベル 「そうだか、実際作ったのはお前だ。それに俺は褒められるのが得意ではないからな」
……………え?
つまり褒められると照れちゃうからってことだよね?
なにそれ、かわいすぎか。
ななし 『照れ屋さん!』
アベル 「てれっ!?誰がだ!俺はだな…!」
ななし 『あー、はいはい分かったよ、もう照れちゃってー』
アベル 「違うって…/////」
なんて他愛もない会話をし、真っ赤っかなアベルをからかいながらも、片付けを済ませた。
〜片付け後〜
ななし 『よし、終わった〜!』
アベル 「お疲れ。次の仕事は夕方だ。それまでゆっくり休むといい」
ななし 『ん、そうさせてもらおうかな。ありがと、アベル』
私はアベルと別れて休めそうな場所を探し始めた。
休めそうなとこ…っていうか私、この屋敷の内装とか知らないし。
あーあ、一から探すしかないのかな…。
がっかりとうなだれていれば前から誰かが歩いてきているのが見えた。
ななし 『あ、レイさん!』
レイ 「ああ、こんなところでどうしたんですか?」
ななし 『いや、ちょっと暇になったので休める場所を探してたんです。でも、私の部屋以外に休めるような場所がどこにあるのかさっぱりわからなくて…』
レイ 「そうだったんですね。あ、中庭なんてどうですか?この前綺麗な花が咲いたばかりなんです。」
ななし 『へぇー!行ってみたいです!』
私はレイさんに中庭まで案内してもらうことになった。
レイさん、ほんと優しいな〜
ここの兄弟の中で一番まともだと思う!
アッシュさんはなんかへらへらしてるし
ジョシュアさんは紳士的だと思ったらとんだ変態だし
アベルはツンデレ…うん、かわいい。
シャーロットは二重人格てきなやつだし
ナーシャは小悪魔系って感じだし
みんな容姿は素晴らしくイケメンだから騙されてたけど、レイさんだけは裏になにもないことを信じたい。
そんなことを考えてると中庭が見えてきた。