第4章 私の仕事
シャーロット 「はっ、まぁ、忘れてるんだとは思ってたけど。じゃあ今から側にいてくれるんだよな?」
ななし 『え…、あ、私、昼食の準備が…』
シャーロットが私の顎をぐいっとあげる。
シャーロット 「ん?」
ななし 『っ!!』
アベル 「はぁ、いい。あんたはシャーロットの側にいてやれ。じゃないとシャーロットが元に戻らないしな。満足させてやれ。」
シャーロット 「だ、そうだ。行くぞ。」
シャーロットは私の手首を掴み調理室を出て行った。
はぁ。しょうがない。
こうなったのは約束を忘れた私のせいだし。
でも、まさかこんなことになるとは…
とりあえず、一緒にいればそのうちあの天使なシャーロットくんにもどってくれるよね!?
私はシャーロットに連れられ、自室に連れてこられた。
部屋はさっきよりも散らかっているような気がした。
部屋に入るなりシャーロットはベッドにボフッと寝っ転がった。
このまま寝るのかな。
私はほんとに近くにいればいいだけなんだな。
私は特にやることもないので散らかった人形やクッションを片付けることにした。
いくつか人形を拾ってはベットに並べた。
最後のクッションをベットに片付けた時、シャーロットが口を開いた。
シャーロット 「ありがとう」
ななし 『いえ。』
シャーロットの優しい笑顔に私も顔がほころぶ。
シャーロット 「こっちにこい。」
シャーロットがポンポンとベッドを叩いて私を呼んだ。
私はベッドに上がり寝ているシャーロットの横に座った。
するとシャーロットは私の膝に頭を乗せて来た。
ななし 『え!?』
シャーロット 「約束を忘れたんだ、文句言うな。」
そうだけど…
まさか膝枕をやる羽目になるとは…。
まぁ、こうしてるだけならいいか。
私はおとなしく膝枕をすることにした。
シャーロットは横を向き、目を閉じた。
シャーロットの白い髪がとても美しく見えた。
天使なシャーロットの髪は前髪を垂らしていたが、今は前髪が半分ほど掻き上げられている。
気づけば私はシャーロットの髪を撫でていた。
シャーロット 「くすぐったい」
ななし 『ご、ごめんなさい!』
シャーロット 「いや、悪くない。続けろ。」