第4章 私の仕事
あれからアベルに色々教わった。
1.朝食の準備
2.洗濯
3.ランチの準備
4.掃除
5.ディナーの準備
6.書き物
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まぁ、ざっとこんなもの。
あとはそれぞれみんなに頼まれたことを淡々とこなせばいいらしい。
お母さんにでもなった気分だ。
私は洗濯ものを干そうと庭に出た。
するとそこにはジョシュアさんが芝生の上で寝っ転がっていた。
げっ、まじか…
朝、あんなことがあったから気まずくてしょうがない。
起こさないように静かにやれば気づかれないよね?
私は静かに洗濯物を干し始めた。
大きなシーツを干そうと手に取ると、いきなり強い風が吹いて私の手からシーツが飛んで行ってしまった。
ななし 『あ…』
飛んだシーツはジョシュアさんの上に乗った。
ぬあああああ!!!
なんで!?なんでそこに飛んでったシーツ!!
もう最悪じゃんか。
よりにもよってジョシュアさんの上に…!!
くそ、風恨む。
シーツが乗ったにもかかわらずジョシュアさんはビクともしない。
まさかまだ寝てるとか?
まあ、不幸中の幸いということだろうか。
シーツとったら起きちゃうかな?
私はそのままにしておこうとも思ったが、濡れたシーツで風邪でも引かれたらやだなと思い、しょうがなくシーツを取ることにした。
そーっとやれば大丈夫だよね…そーっと…
私はそっとシーツに手を伸ばした。
よし、掴んだ!
あとはこれを上に引き上げれば…
ななし 『わっ!!!』
シーツをどけるとそこには目の開いているジョシュアさんがいた。
ななし 『ご、ごめんなさい!!起こしてしまって…ひゃ!!』
ジョシュアさんがいきなり私の手を引き、私はジョシュアさんの上に転んでしまった。
ななし 『うわっ、え、なに?あ、ごめんなさい!!』
よく分からない状況に混乱してるとジョシュアさんが笑った。
ジョシュア 「ははははっ!やっと捕まえた…」
ななし 『え、なに!?』
ジョシュア 「ほんと可愛いね。そういう反応されるともっといじめたくなっちゃうよ」
そう言って黒い笑みを浮かべた。