• テキストサイズ

【R18】あなたは誰を選びますか?

第3章 貴族の朝食


アベル 「まぁ、そうだろうとは思ってたけど。あの時のあんたかなり混乱した顔してたから。」

うお、バレてるわ。

ななし 『じゃあ、これからはアベルって呼びますね』

アベル 「ああ。あと、その敬語もやめろ。てか実年齢は吸血鬼の俺が上だろうけど、見た目的にはあんたの方が上だろ。」

確かに私よりは下っぽいかな。
じゃあアベルから下の兄弟もタメでいい感じ?

ななし 『わ、わかった…!アベル。』

呼び捨てで呼ばれるのがくすぐったいのかアベルは嬉しいような恥ずかしいような微妙な顔をしていた。


それから私たちは協力して朝食を作り終えた。
が、作ったのはスコーンと紅茶だけだけど。
貴族は朝から豪華ですね!!

ななし 『よし、できた!あとは運ぶだけだね!』

アベル 「ああ!じゃあ各部屋に持ってってやってくれ。」

え、まって。各部屋ってなに?
昨日みたいに皆で食べないの?
起きたら目の前にご飯っていうかお菓子があるんですか!?
なにそれ、羨ましい!!
さすが貴族。

アベル 「あ、寝てるやつがいたら起こしてやって。」

私は朝食と言う名のお菓子を持ってみんなの部屋へ行った。

んー、やっぱ最初は長男のアッシュさんの部屋かな。
私はそう思いアッシュさんの部屋に行くことにした。
もう起きてるよね?さっき起きてたんだし。

コンコンッ

ななし 『アッシュさん、朝食を持ってきました。』

シーーーン…

え、また寝た?
まじか、起きてると思ってたのに。

ななし 『失礼しまーす…』

部屋に入れば案の定、ベッドでアッシュさんはスヤスヤ寝ていた。
アベルも言ってたし起こしていいよね?

ななし 『アッシュさーん、朝食持ってきましたよー!』

肩を揺さぶって声をかけた。
すると眠そうに目を開けた。

アッシュ 「もう朝食ができたのかい?」

そう言って大きなあくびをする。

ななし 「はい。今日はスコーンとダージリンティーです。」

アッシュ 「ん。ありがと。」

私は紅茶を淹れてアッシュさんに渡した。

なんかこの部屋暗くない?
カーテン締め切ってるし、開けよ。
私は一番大きな窓のカーテンに手をかけた。

アッシュ 「え、あ!!だめ!!!」

ななし 『へ?』

え、なになに
このカーテン触っちゃだめだった?
/ 61ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp