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【R18】あなたは誰を選びますか?

第2章 大混乱の嵐


アベルさん、怒ったかな?
なんか様子が変だったけど…

私は傷を洗いながらアベルさんがくるのを待った。


アベル 「大丈夫か?」

ななし 『あ!はい!あの、ほんとごめんなさい。』

アベル 「いや、気にしなくていい。それより指を見せて。」

私はアベルさんに指を見せた。
まだ血が完全に止まっていなくてじわっと血が出てきた。


すると突然アベルさんに手をぐいっと引かれ私の指に口を当てた。

ななし 『あっ、え!?』

アベル 「…ちゅっ…。」

え、まってまって、血を吸ってる!?
まぁ、私も怪我したらするときあるけどさ?
他人にはしなくない!?

ななし 『あ、アベルさん…。もう平気ですからっ…!』

アベルさんがハッと我にかえって私を突き放した。

ななし 『アベルさん…?』

アベル 「ごめんっ!こんなつもりじゃ…。」

そう言ってよろよろとしゃがみこんでしまった。

アベル 「どうしよ…。アッシュ兄様にバレたら…」

アベルさんがブツブツと考え込んでしまった。

ななし 『あの…?』

アベル 「ごめん、ちょっと頭冷やしてくるから…。あんたはもう寝たほうがいい。」

アベルさんはふらふらと調理室を出て行った。

どうしちゃったんだろ。
なんか変だったな。

私はアベルさんが置いてった絆創膏を貼ろうと思って指を見た。

ななし 『え、傷が…消えてる!?』

さっき怪我した指は綺麗に傷が消えていた。


アベルさんが指を舐める前はちゃんと血も出てたし怪我は確実にしていたはず…
なのになんで!?
アベルさんが舐めたから!?
そんなはず…
でも…

混乱しながらもさっき割ってしまった皿をほうきとちりとりで片して、食器洗も済ませた。

そして、長男であるアッシュさんに聞けばなにかわかると思いアッシュさんの部屋を探しに行くことにした。
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