第12章 お兄ちゃん!2【黒尾鉄朗】
すると、お兄ちゃんが"ピザ屋のチラシとかないか?"と問いかけるので、私は、記憶をたどりながら探す
「っとね......」
お母さんがチラシなどを色々溜め込んでる引き出しを開ける。これが微妙に低いいちにあるので、膝立ちになって移動して探す
「........ったあ!」
私は、なんとか見つけたチラシの日付を確認する
まだ、大丈夫そうだ
「あい、まだいけるー」
そう言いながら、膝立ちのまま私はお兄ちゃんのところに寄って、チラシを渡した
黒尾「____....あぁ、ありがと。なに頼む?」
「えっとねー、お兄ちゃんはシーフードでしょ?」
黒尾「当たり前」
「じゃあ、私はチーズ系がいいな」
黒尾「じゃあ、半分づつのハーフハーフにするか」
「賛成」
「じゃあ、頼むぞ」
そう言って、お兄ちゃんは家の子機を使ってピザ屋に電話をした
黒尾「えっと、シーフードとチーズミックスのハーフハーフで.....はい........はい、お願いします........はい..........」
お兄ちゃんが色々決めてくれるので、私はソファーに戻って、スマホを再び取り出した
足を組んで、ゲームをするのが私のルーティーンだ
敵キャラとの戦いのなか、こっちが押されている
うぬぬ....このままだと負ける....
私は、つい癖で足を組み直す
黒尾「______.....」
そしてある視線に気づく
「ちょ....そんな見ないで、キモいんだけど」
黒尾「えぇ...?」
そう言う兄はどこか意味深だった