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恋にまみれて【HQ多ごちゃ混ぜ.短編集】

第11章 受験必勝法【白布賢二郎】企画作品




"それでは、解散"

先生が、お疲れ様でした。と終了した試験



「終わった...」

私は、HPゼロだった
流石の白布も疲れたのか、"ふう..."と息をついている


白鳥沢は面接がないので、このまま家に直行だ


私たちは、バスで豊黒中学校前まで乗って、それぞれ家に帰った





結果が分かるのは、2月3日
白鳥沢は高校の中でも珍しく、結果が家に直接届く
それまで私たちは落ち着きが無かった

「どうしよう。どうしよう。どうしよう....」

兼「一週間それしか聞いてないけど」

白布「俺もヤバい...」

兼「お前もかッ!」


そのおかげで、いつもボケに回る兼やんがツッコミをしている
そして、精神がやられている2人だ
...結構.........カオスだ





















そして、2月3日

学校から帰ってきた私は、家のポストの中を見て息が止まる




"白鳥沢学園高等学校 結果
山田夢香様"



私は、身体中が強ばった






手紙を取る手が震える。




私は、思わず白布家に電話をかけた





"ピピピピ.....ピピピピ.....____はい....?"


女の人の声だった
お母さんだろう


「す、すみません!豊黒中学校3年の山田夢香と申します!白布賢二郎君いらっしゃいますか?」

私は、戸惑いながらもなんとか言えた

"あぁ、山田さん?ちょっと待ってね?"


白布のお母さんは、まるで私の事を知ってたかのような言い方で、違和感を感じる

でも、それどころじゃなかった


"___もしもし...?"


子機の向こうから、聞きなれた声がする


「あっ!ねえ!結果見た....?」

私は、いきなり本題に入った
待ってる余裕なんて、今の私には無かった


"怖くて...まだ見てない...."

「..そっか...実は私もなんだ......」


やはり、怖いんだ
私も見るのが怖い


もしも、"不"の字が見えたら?
私は、今までに味わったことないくらいの絶望感で、当分立ち直れないだろう




そんな事を考えていると、白布がこんな提案をしてきた





"ねぇ、今から学校これる...?"



その声は、かすかに震えていた



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