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恋にまみれて【HQ多ごちゃ混ぜ.短編集】

第8章 夏の思い出は一生輝く【木兎光太郎】



朝8時30分

今日の部活が始まる
夏休みだけあってめちゃくちゃ暑い
ちょっと動いただけで汗が滝の様に出てくる


「暑い....」

「お疲れ...大丈夫?夢香」

「うん...」


元々暑いのは苦手で、秋とか冬ならまだ良いのだけれど、この暑さはキツい。


「夢香頑張ってよ~!うちの大エースっ!」

「ええ...それはアンタでしょー」

キャプテンのゆなに色々言われながら汗を拭く

私はエースじゃないよ
そんな重大な役目は背負えない


「ちょっと、クールダウンしてくる」

「? はーい早めに戻っておいでよー」


私は"コクッ"と頷き、スクイズとタオルを持って外に出た


それにしても、ゆなは私のお母さんみたいだ






いい感じの木陰を見つけたので、そこに座ってボーっとしていると、何処からか男子バレー部の練習する音が聞こえる

そう言えば、此処って男子バレー部の体育館の近くだった


梟谷学園は部活が盛んなので体育館が何個もある
バレー部は男女共に全国に行くくらい強いのでそれぞれ体育館があるのだ


でも、私が2年のとき、女子バレー部は春高東京都予選、準決勝敗退だった

あと、2点ブレイク出来ていたら全国だったのだ
私があと、数センチ飛んでいれば....
あそこでコンビミスさえなければ....


一人になるとこの事ばかり考えてたしまう
自己嫌悪?って言うのかな?意味は分かんないけど









「もう、俺にはトス上げんなっ!」


ふと聞こえた光太郎のショボくれる時の口癖
またやってる。


そして、男子バレー部の体育館から出てくる光太郎

赤葦くんが止めようとしているが聞く耳を持たないらしい

2年生なのに大変だな赤葦くんは...




ふと、止めている赤葦くんと目が合った



"私が何とかするよ"


目で何とか伝える
すると、分かったらしく"コクッ"と頷く


「それじゃあ外で頭冷やして来てください。木兎さん。何時でも戻って来ていいんで」



そう言って体育館へ戻る赤葦くん




さて、どうやってショボくれ木兎を戻すかな...


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