第4章 やっと迎えた3年の夏は輝いて...【青城】企画作品
その台風のおかげで我が校のプールの水は茶色になり、水のなかは草や木、葉っぱなど色々なもので散乱していた
そこまで酷いならもう、プール開放は諦めたほうが良いのでは?という声もたくさんあったらしい
しかし、このプール開放..人気があるらしく校長先生がかるーく、"じゃあ、掃除すれば?"と言ったらしい
今考えると、校長をぶっ飛ばしてやりたい
そして運悪く私達たち、男子バレー部が掃除をすることになったのだ
本当にめんどくさいことになった
「帰りたい」
「それな」
まっつんの一言に共感を入れてると、このプール掃除の原因が口を開いた
「いーじゃん!及川さんと一緒にプール掃除できるんだよ!?」
アイツはなんであんな言葉がスラスラ出てくんのかね?まじ、イケメンムカつくわ~
そして私は一言いった
「元はと言えば、アンタが主将達のじゃんけんで負けたのが悪いんじゃん!」
そう、このプール掃除....
各部の主将達が集まってじゃんけんで、負けた部がプール掃除のということだったのだ
=及川さんがじゃんけんで負けたのである
思いだすと、またイライラしてくる
ま、こういうのも思い出としていいんだけどね
「おい。早く終わらせるぞ!手ェ動かせ!くそ川!!」
「岩ちゃん、ヒドイッ!!」
この会話も、入学してから何回聞いただろうか
そして、私はしみじみと思った。
これが最後の夏だな~っと
そして私は、また大きなため息を着いて手を動かした