第4章 やっと迎えた3年の夏は輝いて...【青城】企画作品
「あっち~....」
私は、額の汗を拭いながらデッキブラシに顎を乗せて呟いた
「んなこと言ったってしょうがねえだろ....」
そう言ってまっつんは、首にかけたタオルで汗を拭きながらプールサイドにねっころがっている
やる気ねえな
「どうして僕たちがプール掃除なんか....」
建物の影から一歩も出ずに座って、随時"水分補給大事..."とか言いながらサボってんじゃんか国見....
心の中でそうツッコむと、私は一つため息をついた
2日前から夏休みが始まって、私達の学校は夏休み中プール開放を行っている
なので水を流すのは夏休みの最終日...
じゃあ、なんで掃除なんかしてるのかって?
「なんで、台風なんて来るかね~?しかも、プールに木やらなんやら入れ混んで...」
そしてマッキーもため息を着いた
春高に向けて練習漬づけの毎日になるはずだったのに...それも、それでマネージャーにとっちゃめんどいんだけれどさ~
とまー、マッキーの一言で分かったと思いますが....
夏休みだぜ!!ヘーイ!!
と抜かしてる夏休みが始まる数日前、今年最大級の台風が宮城県を襲った
それは、それは凄まじく...木やら看板等を軽々と吹き飛ばしていった