第18章 強引な君に心惹かれて【赤葦京治】企画作品
私は何故か放課後図書室に来ていた
赤葦「ねぇ、ここって虚数だからこうなるの?」
「…そうそう、あと、ここは"異なる2つの"って入れないと減点になるよ」
赤葦「え、マジか」
何故かこのイケメンと一緒に
放課後の図書室は人が居ない
本当に居ない
実際、現在進行形で私たち以外誰もいない
司書の先生どこ消えたし…
なので、喋ってても特に注意されないのだ
あ、赤葦くんはテスト前1週間なので部活は休みだ
……私は帰宅部エースだから←
赤葦君は数学の問題をスラスラと解き進めている
私はと言うと…まぁ、シャーペンが一切動いていない
英語って難しいね
何書いてるのか分かんないや。
赤葦「……山田さん、大丈夫?ペン動いてないけど……」
「……ぜ、全然大丈夫じゃない」
赤葦「……何処が分からない?教えるよ」
そう言って笑い掛けてくれる赤葦君
優しいな…でもね……
「………分かんないとこ……どこだろ……」
赤葦「……は?」
赤葦君…その声は流石に心が折れそうだ
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赤葦「じゃあ、ここ訳してみて」
「……私は…彼等が看板……から?石を投げつけられるのを見た…?」
赤葦「……看板凄いね」
「…」←
改めて自分が言った事を繰り返して、思う
なんだよその文は…!!
看板すげぇな!?てか、子供たちは一体何したんだよ!看板様怒らせるってよっぽどだぞ??
私はもう一度英文を見る
「あー、看板に?石を投げつける彼らを見た?」
赤葦「そ、ちゃんと訳した後に読み返してね」
「はい……」
私は何も言えず、静かに返事をした