第18章 強引な君に心惹かれて【赤葦京治】企画作品
「失礼します」
赤葦「失礼します」
私達はそれぞれ挨拶しながら職員室に入る
中では担任が"おー、きたきた!こっちこっちー!"と手を振っている。
……可愛いと思ってしまう自分を殴りたい←
「何ですか?」
担任「おー、このテキストと答え教室に持って行ってくれ!」
「……はい…」
たまには自分で持っていこうとか思わないのかな。この人
私は怒りを覚えつつ返事をした
担任「あ、山田~。お前、学年末英語本気で点とらないと進級できねーぞ??どーにかしろ!!」
「……どうにかって言われましても……」
分かんないから仕方ないやん!?
まず、英語ってどうやって勉強すれば良いんだよ!!
あと、赤葦君が居る目の前で言わなくて良くない!?
なに?!この公開処刑!!
私は心の中で毒づきなが平然を何とか保つ
ほら、赤葦君苦笑いじゃん。ごめんね。私とこの人が馬鹿なばっかりに……
そう思っていると、先生が何処からか評価帳と書かれた本を取り出した。……は?
担任「あ、赤葦。お前英語出来るじゃん。山田に教えてあげてよ。こいつ数学は出来るからさ、お互い様じゃん?どうよ?」
………
こんなに真剣に殺意を覚えたのは初めてだった
おい、担任……何言ってんだ。コノヤロー…
私はこの空気の中でどんな反応をすればいいのか分からず、止まっていた。すると、赤葦君が衝撃の発言をした
赤葦「全然大丈夫ですよ。確かに山田さんは数学を教えるのは上手でしたし…」
赤葦くんは微笑みながらそう言った
「……は?」
赤葦君、違う。
そうじゃない!!
心の中で叫んだ