第18章 強引な君に心惹かれて【赤葦京治】企画作品
私は固まったままフリーズしてしまったが、何とか動き、顔を覗かせた
「ば、バレてましたか…」
赤葦「あぁ、山田さんか」
「べ、別にわざとじゃないから…あの……ごめん、」
色々言葉を探したが、結局思い付かず謝った
あんなとこ見られたら普通嫌だろうし…
赤葦「あぁ…別に大丈夫だよ…」
「あ…うん」
気まずい、これは気まずい
どうしよう…
そう思った時、
"キーンコーンカーンコーン"
とチャイムの音が響いた
え、チャイム……?
「……次、世界史」
赤葦「…ヤバい」
私と赤葦君はまさに顔面蒼白
世界史の先生はとにかく時間に厳しい人なのだ
授業に遅れでもしたら……
赤葦「走ろう」
私達はさっきのことは取り敢えず置いといて、頷くと教室へとダッシュした。……てか、赤葦君足速ッ!
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先生「……で、赤葦と山田はどうして遅れたんだ?」
絶賛世界史の先生に怒られ中なう←
私と赤葦君が教室に入った時にはもう、号令は終わっていて、先生は私たちに気づくなり、出席簿に何が書き込んだ
なんか、怖かった←
私は混乱する頭で何とか言い訳を考える
欲を言えば赤葦君まで助けられるような……
「…担任の先生に問題集を持っていくように言われていたのですが、私の不注意で落としてしまい、赤葦君は拾うのを手伝ってくれていただけです。」
さぁ、どうだ!
それなら、赤葦君は確実に助けられるだろう!
すると、赤葦君が言葉を続けた
赤葦「山田さんが言う通りですが、遅れてしまったことに間違いはありません。すいませんでした」
赤葦君は空気を読んで話を合わせてくれた
そう言って頭を下げる彼
「私の不注意で、すみませんでした。」
そう言って私も頭を下げる
先生「はぁ…ま、今回はいいとしよう…」
そう言って先生は黒板に向き直った
そこまで怒られなくて良かった……
よっしゃッ←