第17章 路地裏イチャイチャin宮侑and治【企画作品】
たわいのない話をしながら人通りのない道を帰っていると、侑が"せやッ!"と思い出したように口を開いた
侑「この前先輩に呼び出されとったけど、何やったん?」
「えー?あ...あれかな?」
先日、男の先輩に呼び出されて侑の好みを聞かれたのだが、どうやら妹が知りたがってるらしい。私もはじめはビックリしたが、適当に答えた
「別に何もあらへんよ~」
そう軽く返すと、侑の怒ったような声が聞こえた
侑が「へぇ...男の先輩に呼び出されといて"別に"なんや?」
それを聞いた治は少し反応すると、侑と一緒に怖い笑顔で迫ってくる
え?怖いで?お二人さん??
治「それは聞き捨てならへんなぁ?詳しく聞こか?」
「え....」
すると、侑が私の左手を掴んで路地裏の方へ入っていく
侑が私の左手を掴んで前をズンズン進んでいき、後ろからは治が背中をグイグイ押してくるので、止まろうにも止まれない
「ちょっ!何やねん二人して!放せや!」
侑、治「「嫌や」」
「グッ、こんな時だけ息ピッタリやないかい...」
治「当たり前や」
侑「せやで~」
そして、気づくと路地裏の中間...道から見ても絶対に見えないような所まで連れてこられる
「...何やねん...」
私がふてくされながら聞くと、いきなり二人とも止まって、治が私の右手を壁に押し付けながらこう言った
治「ほな、色々聞こか?」
すると、今度は侑が私の左手を壁に押し当ててこう言った
侑「せやね~...何から聞こか?」
ただでさえ両手を押さえつけられ動けないのに、整った顔で綺麗に微笑む二人を見て、私は益々動けなくなった
治「その先輩とやらに何されたん?」
優しく問いかけながらも獲物を狙うような目で見られ、私は小さな声で返す
「別に...侑の好みを...聞かれた...から...」
侑「俺の?ホモの趣味なんて無いんやけどなぁ?」
まんべんの笑みで言うので恐怖が押し寄せてくる
「い、妹が、知りたい言うてたらしくて...」
そう返すと、侑が顔を近づけて耳元で囁く
侑「嘘つきはアカンで?それに...__
お前以外の女なんて興味あらへんしなぁ?」
「__へッ....?」
耳がゾワゾワしたのと、まさかのことを言われて、変な声が出てしまう