第16章 貴方に届ける応援歌【及川徹】
及川side
放課後、部活に行こうとしたら夢香を発見した
声をかけてみよ!と追いかけると、夢香は体育館とは全く逆の方向に歩き出した
あっちは確か裏庭か
そして、誰かに呼び出されたんじゃ...という考えが頭によぎる
俺はバレないように夢香追いかけた
____________
そこには、女子二人と夢香がいる
あー、多分呼び出しだな...
一人の女子と夢香が何か言い争っている
止めようかと悩んでいると、夢香が行こうとして、もう一人の女子が何か言って夢香が止まる
あれは...もしかして.....
そう思っていると、夢香が息を"ふぅーー......"と吸って吐いた
____あ、キレた
夢香は小さいときからブチギレるとき、必ずああやって息を吸って吐く
すると、夢香が大きな声でいい放つ
「__お前さ、アイツの何を見てきたの?」
それに戸惑いながらも答える女子
女子1「...はッ?__それはッ、サーブしてるとことか、セッターしてる時とか...」
「あんたの目には及川が"天才"に見えたんだね。ふざけるな......。あいつはなぁ、努力でセンスを磨きあげてあそこまで強くなったんだよッ!アイツは...及川は人一倍努力して、頑張ったからあそこまで強いんだ。何も知らない奴等は"天才だ"とかほざくけど、お前らが思ってる以上にアイツはカッコいいんだよ!」
俺は夢香の言葉を聞いて、思わず泣きそうだった。夢香がそんな風に思ってくれていたなんて...
俺は夢香の元へ歩いていった
及川「随分と誉めてくれるね...夢香」
「......及川....?」
そして俺は口を開いた