第16章 貴方に届ける応援歌【及川徹】
「まぁ最近は無いし、大丈夫(笑)てか毎回、論破しちゃって相手に泣かれる」
及川「...案外楽しそうだね」
「いやぁ!楽しいよ!」
及川は"ハハッ"笑いながら言う
結構楽しいよ。マジで笑
岩泉「でも、暴力とかはないのか?」
「あ、それはね。前コイツがラインの一言で"裏で暴力とか本当無い。そういう女子マジで無理(笑)"って書いたら次の日からピタッと無くなった」
及川「あー、アレそんなに効いてるの?」
「おかげ様で」
そう言って二人で笑う
一も"まぁそれなら良いか..."みたいな顔で笑った
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何故、こんなにしてまで一緒に居るかって?
それは中学2年まで戻る
まぁ、何時ものように"及川君に近づかないで!"って言ってきた女子を論破して、一達と一緒に帰ろ~と思っていると、一と及川が言い合いをしてるところに遭遇した
及川「夢香が傷付くくらいなら、俺は夢香から離れる」
岩泉「お前ッ!夢香がソレを望んでると思うか?」
及川「でも...夢香は俺のせいで色々言われてるんだよ!?」
岩泉「ッ!」
そこで一が言葉を飲む
確かに言われてはいるが、女子バレー部の子達は私の味方だぞ(本当の?及川を知っているから)
それだけで私は全然良いのに
そう思ったときには、私は二人の元へ歩み寄っていた
及川「ッ!?夢香!?」
私はそのまま及川の目の前まで歩いて行き、目の前で止まる
岩泉「ッ!おい!」
一が"何事だ"と止めに入ろうとする
でも、私は及川にむかって通る声でこう言った
「私たちの十年間ってそんなことで壊れるの?」
及川「!」
「私は大丈夫だから。逆に、離れた方が私は傷付く」
岩泉「.....」
沈黙が走る
二人とも声を出そうとはしなかった
私の言葉を待ってくれている
「もし、今までと違う様な行動をするんなら、私は白鳥沢に行く」
及川、岩泉「「!?」」
その爆弾発言で今に至るのだ
ちなみに、あれはマジだ
今でも続いてる