第15章 時が経っても君を呼ぶ【赤葦京治】
立ち上がって、続きに取りかかろうとしたとき、いきなり、立ちくらみと共に頭痛に襲われる
「......ッ」
私はもう一度椅子に座りこむ
赤葦「.....!山田さん大丈夫?」
どこからか赤葦君の声が聞こえる
あぁ、優しいんだな~
そんなことを思いつつも、"うん....ごめん...."となんとか返す
ズキズキと痛む頭の中では何故かお昼の夢のことが思い出される
何で?誰なんだ?この人
「__今度こそ、貴女を守り抜いてみせる__」
何故かそんなことを言っている
私を守る?何でそんな面倒なことを...
しかし、意識が段々正気に戻っていく
すると、いきなり赤葦君のドアップが目の前に現れる
赤葦「......大丈夫?」
「ッ!?/////」
いや、お陰さまで大丈夫じゃ無いです((
赤葦君はその様子に気づいたのか、すぐに下がって謝ってくれる
赤葦「あ、ごめん....」
「...うん....大丈夫....」
混乱している頭の中、ただひとつ大きな事実が頭をよぎる
夢の人そっくりだ....
まさか、夢に出るまで赤葦君のことが好きなのか?私は....。自分で見ておいて、気持ちが悪いなと思う
あーあ...さっさと仕事終わらせよ
私は大きく息を吐いて、"よし、やろう!"と気合いを入れ直した
そして、時間はすぐに過ぎて行った