第15章 時が経っても君を呼ぶ【赤葦京治】
「えっと....はい....」
言い訳するのも面倒で認めてしまった
別に隠してた訳でも無いし
赤葦「へぇ...高校ではしなかったんだ?」
「うん...梟谷って強豪だし、ちょっと...ね」
赤葦「なるほど」
そう言って微笑む
あぁ、心臓が持たない気がしてきた
すると、そこで救世主の担任の先生がやって来た
担任「おお、すまんすまん。二人とも此方に」
そして、職員室の隣の印刷室に入っていく
あ?二人とも?
私はとりあえず、先生についていく
すると、そこには大量のプリントの山
担任「今度学年で使う資料なんだが、ホッチキスで止めてくれないか?学芸部の仕事だ」
え....?なんで、その面倒な仕事を?
一つの学年に何人居ると思ってるの?ねぇ?
赤葦「えと、何で俺たちだけ...?」
そう、それが聞きたい
担任「何故って、お前らだけ週末の赤点補習無いだろ」
__この学年はどうやら馬鹿が多いらしい
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赤葦「....で、この量を...?」
「いや、多すぎ...」
目の前には凄い量の資料の山
これを今週中に?
ふざけんな((
私は帰宅部だが、今週はさっきも言ったように赤点補習があるので部活動停止だ。だからといって、赤葦君があまりにも可哀想だ
赤葦「とりあえず....やるか...」
「だね...」
かといって、どうすれば効率良く出来るだろうか?
この山は、16ページ×一学年分だ
「....まずはページで全部分けてから、そのあとまとめて止める?」
赤葦「だね、そっちの方が効率がいい」
私たちはとりあえず、ページごとに資料を置いて、プリントをとって、一冊分のまとまりを沢山作っていく
紙が擦れる音だけが聞こえる
結構なハイペース。これならすぐ終わるかもな
そう思っていると、赤葦君が"ねぇ"と話しかけてくる