第82章 契〜tigiri〜(伊達政宗/裏)
淡い蝋燭の灯りの下。
床に転がるのは目隠しをされ猿轡をされ、両手を頭の上で縛りあげられた痛々しい姿ー。
散々と弄ばれたのだろう身体は露わになり
辛うじて着物に袖を通しているだけだった。
「迦羅!」
駆け寄って名を呼ぶが、気を失っているのか返事は無い。
呼吸で上下する胸が命の無事を伝えてくれた。
「おい迦羅、起きろ!」
ペチペチと頬を叩いてみると、僅かに反応がある。
噛ませられた猿轡を取ってやるとようやく声を出した。
「う…、ん」
「しっかりしろ迦羅」
「…まさ、…むね」
ーゾクッ
な、何だ?
今おかしな感じがした…
「政宗……?」
…まただ。迦羅が俺の名を呼ぶと、言いようの無い痺れが走る。
ああそうか、お前が今あられもない姿を俺の前に晒しているからだ。
目の前にある姿は、いつもと違う妖しい色香を放っているー。
あの汚い男共に手篭めにされ、どんな痛みが走ったのか…
今はお前に優しく甘い言葉を掛けて、一時も早くその悲しみを拭ってやらなければならないと言うのに。
…こんな姿のお前はどう乱れた?
…こんな姿で、どんな風に感じた?
俺以外の男に、一体どんな風に抱かれた?
胸の奥から溢れるドロドロとしたどす黒いものが、俺を支配し始めていた。
「政宗なんでしょ…?返事してよ…」
目隠しをされたまま視覚が遮られ、見えない不安を感じている迦羅が震えた声を出した。
返事の代わりに…
腹の上を指でつ…となぞる。
「あぁっ!や、やめて!」
…あいつらの前でもそんな声を出したのか?
腹の上の指を滑らせ柔らかい胸の輪郭に手を沿わせれぼ、身体を仰け反らせて益々反応する…
「んんっ…!」
「こんな格好で、感じてんのかよ?」
「やっ、やめてよ政宗っ!」
コリッ
やめてなんて言いながらもうこんなに硬くなってるじゃねーか。
硬いそれを親指で弄びながら、もう片方の胸を舌で嬲りあげる。
「やぁっ…やだっ、ああぁ」
「嫌ならそんな声出すんじゃねーよ」
「だって政宗がっ…!んあぁっ!」
お前が悪いんだ、迦羅。
…っ、お前が俺を誘ってんだからな…