第82章 契〜tigiri〜(伊達政宗/裏)
まるで鮮やかな褥に横たわるような
押し広げられた着物の上の裸体ー
俺は欲望のまま着物を脱ぎ捨てた。
仄暗い闇に包まれた夜なのに
蝋燭の灯りの下だけが、艶めいた夜になるー。
細い肩を震わせながら、首筋を這い耳を噛む俺に迦羅の吐息は乱れていった。
「はっ、…あぁ…んあっ」
跨る迦羅の身体の熱を着物越しに感じながら、鼓動は次第にえもいわれぬ快感を感じ始める。
いつもより敏感になってるんだな。
「こういうのが好きなのかよ」
「ちが…そんなんじゃ、ないっ…」
「じゃあ何で濡らしてんだよ」
中指で刺激した迦羅のあそこは、俺のどす黒い想いを煽るようにしっとりとした露を溢れさせている。
いくら言葉で否定しても言い逃れの出来ないお前の身体を、こんなにも欲しいと思う…
流れる露を滑らせ、擦り上げ、執拗に迦羅の感じるところを刺激していく。
クチュ、グチュッ…グチュ
「こんな所でやめねぇからな」
「…っあぁ!だ、だめ…私…汚れちゃったんだからっ」
確かにそうだな。
お前はあいつらに犯されて、俺だけの綺麗な身体が汚れちまってる。
だからって、俺がお前を抱かない理由にはなんねぇだろ。
「あっん、あっあっ…まさ、むねぇ」
「だったら俺が、もっと汚してやるよ…迦羅」
「政宗…っ、あっ、やあぁぁっっ!」
ずぷっずぷっ、ずぷっずぷっずぷっー
二本の指を激しく出し入れしながら紅潮する迦羅の顔を眺める。
気持ちいいのか?
こんな欲望の塊みたいな俺の指が…
俺に辱められてるって言うのに、お前はこんなにいやらしく感じてるなんてな…
「あっ…気持ちい、よ…政宗っ」
「もっと感じろよ。もっと声聞かせろよ」
「んあぁ!やっ、あっああぁん!!」
指の動きと同調するかのように、次第に腰を揺らし始める身体。
眺める顔はどんどん紅色に染まっていった。
「んん…政宗ぇ…」
漏れる声に誘われるように唇を奪い、隙間をこじ開け舌を捻じ込んで…絡み合う唾液にでさえも溺れそうな程、俺はお前との情事に狂ってる。
「んんっ、…っは…んんんん!!」
塞いだ唇の端から漏れる甘い吐息
犯す指が揺れる腰の先で露に塗れる…
いつもより…お前の中がきつく締め付けてくる…