第57章 戦国狂想曲3幕(家康VS政宗/共通)
夜も更け、会議を終えた家康と政宗は、広間前の廊下から曇り空を眺めている。
僅かな星が光るだけの、暗い夜空。
「なぁ家康、どうだった?」
「どうって、何がです」
「伝えたんだろ?迦羅に」
「まぁ。…政宗さんこそ、どうなんです?」
「返事待ちってとこだな」
「そうですか。俺も、同じです」
恋敵であるにも関わらず、家康も政宗も互いに隠そうとはしない。
同じ夜空を見上げ、この恋の結末を待っていた。
「明日は晴れるといいな」
「そうですね。でも…」
「何だ?」
「政宗さんの所だけ、土砂降りになればいいのに」
「お前なぁ…」
そんな二人の待つ明日は
晴れか曇りか、それとも雨かー。
続