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【イケメン戦国】✿ 永遠の恋〜華〜 ✿

第45章 飴と鞭と甘い罰(織田信長/甘め)


「…ん、んんっ」


塞がれた唇と絡め取られる舌が呼吸の邪魔をして、満足に息が出来ない。苦しくて…何度も信長様の胸を叩く。

「っはあ…はぁ、はぁ…」

激しく呼吸の乱れる私の背中をポンポンと叩くと、信長様が身体を離す。


「決めた」

「え?」

「今宵は触れ合いを禁ずる」

「はい?」

「俺が触れるのも、貴様が触れるのも駄目だ」

「えっ、そんなの…」

「一晩くらい我慢出来るだろう?」


…嫌だよ。こんなに近くに居るのに、信長様に触れられないなんて。
信長様は遊んでるつもりかもしれないけど
私には、それが辛い。


「本当に、駄目なんですか…?」

「ああ。絶対に駄目だ」


そう言うと羽織を脱ぎ捨て、先に布団へ潜り込む信長様。
自分の隣を叩いて私を呼ぶ。

「着物を脱いでここへ来い」

「え、脱ぐの!?」

「その着物で寝られるか?」

「あ…そっか」

「裸になっても構わぬが」

「裸になんかなりませんっ!」



こんな時までからかわなくたって…。
心の中でぶつくさ言いながらも、帯を解いて着物を脱ぎ、薄い襦袢一枚になる。


…側に置いてくれるだけありがたいと思わなきゃいけないのかな…。




沈んだ気持ちで信長様の隣に横になると、触れてもいないのに信長様の体温が伝わってくる。
襦袢一枚の向こう側がもどかしい。

そこに信長様の手があって
そこに信長様の胸があって
チラリと見れば信長様の唇があって…


何でだろう?触れられないと思うと、触れたくなる。


「疲れただろう、早く休め」


そう言って信長様は目を閉じる。

信長様は…私に触れたいと思わないの?
たとえ一晩だけでも、触れなくて平気なの?



何ともないように先に目を閉じた信長様に寂しい気持ちになって、顔を見ないように私は背を向けた。



そっか、寝てしまえばいいんだ。

考えるよりもさっさと寝てしまったほうが。



目を閉じると疲れを思い出し、淡い微睡みに誘われるー。








眠りに就く間際
背後の信長様が私に寄るのがわかった。

身体が触れない、ギリギリの距離まで……












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