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【イケメン戦国】✿ 永遠の恋〜華〜 ✿

第45章 飴と鞭と甘い罰(織田信長/甘め)


黙ったままの信長様に手を引かれ、一緒に天主へと戻ってきた。


…どうしよう、最後の最後で言っちゃった。
秀吉さんって。


言ったらお仕置きするって信長様が…。

でも、信長様の言うお仕置きって何?
牢屋に入れる?島流し?
まさか…私を捨てるとか??

色んな可能性が頭を巡っているうちに、信長様が布団を敷き終えていた。



いつものように胡座をかき、その膝をポンと叩く。
でも、何だか怖くていつもみたいに近付けない。

信長様の側へ行って、少し間を空けた位置に座る。

「何故そこに座る」

「…だってお仕置き、するんですよね?」

「ああそうだ」

「どんな…?」

「さぁ、どうしてやろうか」


時折見せる甘ったるい笑顔が、目の前にあるー。

信長様の伸ばした腕が私を捕まえて、そのまま強く引っ張られた。


「あっ…!」


信長様の胸に倒れ込むような形になり
私はいつものようにその鼓動を聞く…。


トクトク、トクトク


何だかいつもより鼓動が早い…

そっと見上げると、私を見下ろしていた信長様と視線が絡み、咄嗟に顔を背けてしまった。


「なるほど、反省の色が見えんな」


顎を掴まれて上向かされ、間近に信長様の唇が迫る。
何?…このまま、口付けするの?

反射的に目を瞑るけど、そこに何の感触も降っては来ない。


え?


ゆっくりと目を開けると
至近距離で止まったまま、面白そうに私を見ている信長の目。


あ…これ、からかわれてるやつだ…

そう気付いたら一気に頬が熱くなって
隠したいけど、でも逃げられない。


「言いつけを聞かなかったな」

「…あんなの、ひどいですよ」

「あんなのとは?」

「だって秀吉さんは秀吉さ……んんっ!?」


突然奪われた唇。
優しくないけど…いつも通り甘い…。

「で、何だ?」

「だ、だから!名前を呼ぶななんて訳のわからないこと」

「あと少しだったのに惜しかったな」

「あれは秀吉さんが声をー」


まただ…秀吉さんって言うと、何故か口付けが降って来る。

もしかして、信長様は秀吉さんに妬いてる?
私が秀吉さんの名前を出すから、面白くないの?


「ん…んっ、…」


どんどん深くなる口付けを受け止めながら
信長様がこうする理由を考えていたー。









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