第39章 戦国狂想曲1幕②(謙信ルート)
私を抱えた謙信様は褥へ向かい、柔らかなその上へと私の身体を下ろす。
向かい合ったまま性急に帯を解き、着物をはだけさせながら、私の身体を褥に沈み込ませていった。
至近距離で覗き込まれる謙信様の顔はとても真剣で、鋭い光を放つような色違いの目に、思わず息を呑んだー。
「お前を愛している…迦羅」
唇から押し出るのはどこまでも優しい声で
眼差しとの違いのせいか…
背中に、甘くぞくりとした感覚が走る。
「私も、愛しています」
緩く唇の端を持ち上げた謙信様は
両手で私の頭を包み込み、唇を重ねると、また性急に舌を割り込ませて蕩けるような口付けを何度も繰り返した。
「んふっ…、んん…」
次第に深まっていく口付けに、呼吸が奪い取られていく。
「…っはぁ…んっ」
唇を離した謙信様は、瞼に頬に耳に…次々と唇を当てがっていった。
それが首筋に降りた時、噛み付くような刺激を与えられ、思わず身を捩る。
でも、それさえも押さえ付けられ、謙信様の唇は首筋から下へと向かって降りていく。
その柔らかな感触が肌に触れるたびに
私の身体が熱を上げて…
合わせを押し開かれた着物は、もう、袖を通しているだけのものになっていた。
露わにされた胸元に謙信様の手が這い上がり
感触を確かめるように優しく揉みしだく。
刺激によって敏感になった突起を舌で舐め上げられたら、自然と身体が反り返ってしまう。
「んあっ、ああぁぁ…ああっ!」
「可愛いやつだ」
浮いた腰の隙間に腕を差し入れられ、固定するような格好でまた突起をせめられる。
優しく舐め、転がし、甘噛みする…
そこだけでもう…頭の中がクラクラするほど感じていた。
「謙信、様……あぁんっ!ああっあ」
同時に、私の太腿の隙間では、謙信様の愛撫に堪え切れなくなった濃い蜜がトロリと溢れ出すのを感じていた。
謙信様が…私を…
こうして触れられていると、まるで謙信様の熱まで私に伝わるようで…
上手く言えないけど、胸がいっぱいになってしまう。
「…迦羅」
「ん、謙信、様…」
隙間なく肌を刺激していく謙信様の手と唇が
頭の中から、謙信様以外のものをすべて消していった。