第26章 夜の姫はご乱心!?①(信長ルート)
後ろ手で襖を閉めると、ようやく迦羅と二人きりになった安堵からか、自然と笑みが零れる。
そのまま褥へ向かい、抱いていた身体をゆっくりとその上へ横にしてやる。
俺はすぐその脇に片肘をつき横になった。
迦羅は目を閉じたまま、先程と変わらず寝息を立てる。
空いている手で片方の頬を包み込むと、淡い色をした頬がやけに熱い。
「今宵は存分に可愛がってやろうと思ったが…仕方ない」
そう言いながらも艶やかな着物の帯に手をかけ、器用に解いていくと、目を閉じたまま迦羅の頬が一気に染まった。
ふっ、やはりな。
「狸寝入りとは、見上げた度胸だ」
意地悪く耳に唇を寄せ、わざと吐息をかけるように囁くと…
「…はぁっ…」
耳で感じたのか、逃げるように身じろいだ。
だが逃がしてはやらん。
強引に頭を引き寄せて貪るようにどこまでも深く口付ける。
俺の肩を押し苦しさを訴える迦羅に、ほんの少し唇を離すと、その俺を見る目は熱く、それでいてうっとりと濡れている。
どうやら俺はこの目に弱いようだ。
情欲を宿した…俺を欲しがるこの目に。
一度身体を起こして迦羅に覆いかぶさる。
自らの帯を解き着物をはだけさせていると、下から迦羅の細い両腕が伸びてくる。
「待ちきれんか」
「信長様…」
乞うように名を呼ばれれば、答えてやるほかない。
再び舌を激しく絡ませ合い口付ける。
「んっ、…んふ…」
乱れた着物を退けながら、その滑らかな肌へと手を這わせていく。
内腿を撫で上げ、やがて辿り着いた迦羅のいいところは、すでに抑制をなくしたように蜜で溢れ返っていた。
「濡れているな」
「の、信長様の、せいです…」
指で弄んでやると、更に溢れ出る蜜は増していくばかりで、天主にはいやらしい水音が響く。
クチュ、クチュッ
「あぁっ…んん、んっ」
耳に届く甘ったるい声が、俺をどうしようもなくさせるのだ。
上半身を起こし、感じている顔を見下ろしながら、中を掻き乱す指の速度を早める。
「あんっ、ぁぁ…あん」
迦羅の敏感なところは知っている。
そこはぐずぐずに濡れて指を締め付けてくれる。
「そ、そこっ…だ、めっ」
腰を浮かせた迦羅は息を乱しながら快楽に溺れる声をあげていた。