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【イケメン戦国】✿ 永遠の恋〜華〜 ✿

第3章 赤い微熱(真田幸村/微甘)


先に支度を終え、迦羅の部屋に声をかけにいったが、
城門で待っててくれと言われ、待っている。

どんだけ支度に時間かかんだよー
やっぱり女って面倒だなぁ…なんて考えていると、

「ごめんね、待たせて」

やっと迦羅がやってきた。

迦羅が新しい着物を着ていることはすぐにわかった。

「格好…変じゃないかな?」

うすく頬を染めた迦羅が尋ねてくる。

変なわけねーだろーが
いつも何着てたって可愛いに決まってんだろ

「何もへんじゃねーよ」

素直な感想は言えず、俺は笑いながらそう言い迦羅の頭を撫でた。少し不満気な迦羅の顔が見えたが、指を絡めて繋ぎ、引いていく。


「そういえば何処へ行くの?」

「少し歩くぞ。疲れたら言えよ」

「あ、うん」

迦羅はそれ以上聞こうとせず、俺に従って歩いた。
他愛もない話しで笑い、言い合い、時間はあっという間に過ぎていった。





「ちょっと目つむってろ」

「なんで?」

「いいから言うこと聞けよ」

しぶしぶ目をつむる迦羅の柔らかな両手を引き、歩かせる。


「よーし、もういいぞ」

目を開けた迦羅は、辺りを見回して、うわぁ…と声をあげた。

目の前は湖が広がり、辺りは一面の濃い桃色の芝桜が敷きつめられている。迦羅が満面の笑みを俺に向けてガバッと飛びついてきた。

「すごく綺麗な所だね!」

素直に顔に出る迦羅の瞳は、キラキラして、この景色よりも数倍綺麗だー。

目の前で次第に迦羅が頬を染めていく。
勢いで俺の胸に飛び込んできたくせに、照れているらしい。

「顔、真っ赤だけど?」
意地悪く言ってやると顔を背けた。

「んだよ、こっち向けよ」

顎をすくいまつ毛が触れるほどの距離で迦羅を見つめる。
ちゅ、っと額に口付けするー

照れながらも、俺の背に回す手にきゅっと力を込める。
俺のほうがもうダメだ。


「かーわい」


自分も照れ隠しでそう言い、ほんのり色付いた唇を塞いだ。
絡めていく舌に更に熱を感じ、だんだんと口付けは深くなっていく。

「…ん…っっ」


苦しそうに吐息を漏らす迦羅に、俺はようやく唇を離した。





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