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1315、お前は誰だ(裏夢有り)

第2章 短編 節分の日(※書き出し)




再び所変わってここは13舎のろうか
既に昼間散々看守を見つけては豆をぶつけて面白がっていた3人は既に夢の中
なんとなく寝付けなかったイチゴはジューゴがやっていた暇つぶしを真似て、舎房を抜けて散歩をしていた
気の向くままにふらりふらりと足を向けては通り過ぎていく
特に目を向けたり興味の向くようなものが都合よくあるわけもなく、階段を目にしてそこに座ってやっと足は止まった
なんとなくでジューゴの日課(?)にならって舎房を抜けたはいいが、記憶通り物珍しいものなどなく、殺風景で静かなところばかりだった
こうも何もないと、考えばかりが先行してやがては暗い方へ暗い方へ…
元々の自分が持っていた性質だろうか、それともこれも彼に起因した感傷か
思い出すのは夢で見た彼の記憶、何故か自分の記憶はない、名前も家族も思い出せない、しかし自分は彼ではなかったことだけはわかる
周囲の反応から、また自分でもこれだけは確かなことだと言外に伝えてくるように感覚がざわめく
なぜ彼は自分に彼自身を託したのか、自分でなくてはならなかったのか
どうして彼は彼自身を置いていってしまったのか
彼は帰ってくるのか…彼が帰ってきたら自分はどうなるのか
そんな答えのわからない暗闇の中を不安定な足場でようやく立っていられているような恐ろしい終わりのない暗黒
のみこまれる…そう思った
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