第2章 短編 節分の日(※書き出し)
わーわーぎゃーぎゃー
「…俺でもイチゴが泣いただけでハジメはあやしてくれたってとれるんだが…」
「うん…ウノくんこうなると周りが見えなくなるもんね…」
喧騒に混ざらず我関せずの姿勢で見守っていたロックとニコだったが、ふとニコは思った
「ねーねーイチゴちゃん」
「この色欲魔…!なに、ニコ?」
「昨日、イチゴちゃんだけ、ハジメちゃんに豆を投げなかったよね」
「うん」
「それじゃあ、イチゴちゃんにとっての福はハジメちゃんだったんだね!」
よかったね!追い払っちゃわなくて!と純粋な目で笑いかけてくるけどこれなんて返したらいい?
すごい顔が熱くなってくるのがわかる、きっと今の俺は真っ赤だ
「わーすごーいタコさんみたーい」
「いいもんみれたなー」
「ハジメの[バキューン]が[ピキーン]で[ズギャアアアン]でぇえ…!!!!うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
……。
「ウノ!お前まだ妄想してたのかよ!!」
下ネタオチってサイテー!
(ハジメはやっぱり鬼だったんだぁあああ!!)
(ほーう?よっぽど俺に殴られてえらしいな)ニッコリと手の関節を鳴らす
(ゲッ、まだいらっしゃったのハジメちゃーん…ギャアアアアアア)ガツッドスンバタンギリギリ…
(?どーしたイチゴ)
(ううん、ただ豆投げなくてよかったなって)
(そうか…???)
よくわかってないようで、頭にハテナがうかんでるのがわかる
ちょっと意地悪だけど、もう顔が赤くなるのは勘弁したいから教えない
昨日あんなに俺を苦しめた心の鬼はもういない
おにはそとーふくはうち!
俺の福は優しい鬼でした