第1章 夢の始まり
すると、私に気がついた桜が玄関に走ってきた。
「あれ?お姉ちゃん、遊びに行くの?」
そう、笑顔で聞く桜。
…すごく、複雑な気分だ。
「実は…今日、家を出ていくの。」
「え…っ…?」
「00になりに行ってくる。これ。」
私はそう言うと、バックからブレスレットを取り出した。
「お姉ちゃんとお揃いだから。いつでもお姉ちゃんと桜は繋がっているから。忘れないで」
「お姉…ちゃん…。」
「じゃあね。絶対、夢を叶えてね…っ…!」
涙が込み上げてきた。
「お姉ちゃんっ!」
「絶対、また会えるからっ!」
桜にそう告げると、私は空港に向かった。