第1章 夢の始まり
昼休みにその女の子の口から衝撃の言葉が出てきた。
「あのねぇ~。私、00のオーディション合格しちゃった
ぁ!」
「「えぇーっ!?すごい!」」
…うわ。最悪。あんな奴と同じだなんて。
実は給食の時に、アイツに給食を捨てられたのだ。
なぜか知らないが、私の机に触っていたアイツが、給食をおぼんごとひっくり返したのだ。
そして一言。
「ごめーん。手が滑っちゃったぁ。」
─イラッ。
思い出しただけでイライラする。
「いつ出てくの?ここ。」
「え~。1週間後だよぉ。」
……は?
え、何?オーディションは明日じゃないの?
そう思って先程父から送られてきた電子チケットを見る。
…やっぱり、明日になっている。