第4章 いつでも
「なんで死なないの…即死のはずでしょ?!!」
男も手持ちの銃の銃弾が空になるまでうつ。しかし手元が狂ったのか一発がセバスチャンからそれてアイリーンにむかって飛んでいく。
セバスチャンは右回りにターンすると燕尾をひらつかせ一歩でアイリーンに近づき、銃弾をとめた。
「人間なら…ね」
さっきまで銀食器が挟んであった指の間には銃弾が挟まれてある。
左手を手前に振ると指の間の銃弾が放たれ男が倒れる。
ミアは男に駆け寄り、男の亡骸を揺らす。
「…さようなら」
セバスチャンは右手を振る。
ミアは手から落ちた人形のように崩れ落ちた。赤い血が床に広がった。