第3章 従順
「…、……、アイリーン」
「ん…セバスチャン…?」
ゆっくりと体を起こすとアイリーンは辺りを見渡す。
「あれ…セバスチャンは…?」
目をこすり、何回も辺りを見渡すがセバスチャンらしき人物は見つからない。
「やだなあ、僕のこと忘れちゃった?」
一瞬の間。
銀の瞳と白い髪。そして下を見れば自分の肌の色。
「ぎゃああああああああ!!」
アイリーンは枕をエリにむかってなげる。
豪速球で飛んでいった枕を顔面でくらったエリは衝撃で後ろに倒れ、後頭部を床に打ち付ける。
それだけにとどまらなかっなアイリーンが手当たり次第にあるものをエリに投げつける。
「何事ですか」
騒ぎを聞きつけたセバスチャンがノック無しで入ってくる。
一瞬の間。
「ぎゃああああああああ!!」
ロウソク台をセバスチャンに投げつけるアイリーン。
そのロウソク台はセバスチャンの眉間にあたり、セバスチャンは後ろに倒れる。
「もういやーー!!」