第2章 出会い
「で、そのまま持ち帰ってしまったわけですか」
「…」
頭にタオルを乗せ黙る幸と、掛け布団を持ちため息を吐く聖はベッドで眠る女を見た
「その子があの男が大事にしていたものですか…」
「…天使…」
「ん?」
黙り込んでいた幸が呟いた
「初めて見た時天使に見えた」
「…では神からへの贈り物だね」
「は?」
聖の言葉に幸は嫌な顔をした
「幸が神の変わりに罪人を裁きしてくれたお礼に神が贈り物を捧げたんだと思うよ」
「なんで贈り物がこれなんだ?」
「そんなに嫌かな?可愛いし綺麗な人だと思うけど?それに幸が持ってきたんだからちゃんと責任もって面倒見るんだよ」
そう言って女に掛け布団を被せ部屋を出ていった
残った幸はまた黙り込んだ
「…贈り物なんて…いらない…」
『…ン…』
「!」
女の声が聞こえ顔を上げた
ゆっくりと目を開けぼーっとする女は横に人がいると気付き向いた
『ぁ…あの時の…』
「…」
『あの人を殺してくれてありがとう』
「!」
普通起きて暗殺者がいたら騒ぐのに、冷静でそれもお礼を言うなんてありえない事だ
「…なんでお礼を言う…」
『私をあの人から解放してくれたから…だからありがとう』
「…聖を呼んでくるからそこを動くなよ」