第3章 初めての外
[喫茶店]
ジュー…
「…」
厨房で幸は無口で料理を作り、入口には美形の男がお盆を腕に挟んで立っていた
「あの可愛い女の子連れてこいって連絡しただろ」
「あいつを連れてきたら仕事サボるだろ」
「女の子と話すのも仕事の一つさ」
「…女ったらしが(ボソッ」
悪口を小さく呟いたが の耳に聞こえたのか幸の頭をお盆で叩いた
「ってかその頬どうした?」
「…」
朝に叩かれ薄く赤くなっている頬に砷が気付き聞いたが幸は無言で料理をした
カランカラン…
「おれがやるからお前は接客しろ」
「男だからって逃げるなよ」
音の判断で男だとわかった砷は幸に
「いらっしゃ…なんでお前が来るんだよ」
『あっ幸さん!』
「幸の接客が見たいって言うから連れてきたんだ」
「…連れてこなくていいだろ…」
『幸さんの仕事の邪魔をしないでので!』
必死に言うミオに幸は無表情でミオの頬を引っ張った
『ひふぁいふぇふ!(痛いです!)』
「今日だけは許してやる。席案内するから」
そう言って席を案内する幸に聖は少し微笑みミオと一緒に幸の後を付いて行った