第2章 2 池袋
「人より秀でた身体能力、自販機を持ち上げてしまう力。それはもう超能力者にしかありえない!」
一成は目を輝かせて音のする方へと足を向けようとすると「おい!」と声をかけられる。
「ええっと、何かすいませんでした。でももう大丈夫な様な気がするんです!え…………っと、失礼ですが名前を聞いても…?」
テンション高く、迷惑をかけた相手方に礼を言おうとしたが名前を知らないことに気づいた一成は名前を聞いた。
門田京平、遊馬崎ウォーカー、狩沢絵理華、渡草三郎。
「ありがとうございました!俺は一成です。ではまた」
名前を聞くだけ聞いて自分の名前を言うと「いやそうじゃなくて!おい!」という帽子の男もとい、門田の静止も耳に届かず一成は走る。
期待に胸を膨らませて。
「ありゃ巻き込まれて怪我するのがオチだな」
呆れ気味に門田がそういうと狩沢は「結局あの子は能力者だったのかな」と言うと遊馬崎は「ほんとッスよねぇ」と話す。
「あ、そういえば一成君水持ってっちゃった」